医者と看護師の関係

「看護師のイメージ」
皆さん、看護師というとどういうイメージをお持ちでしょうか?「白衣の天使」「かわいい」「癒し系」といったところでしょうか。筆者も就職するまではそうでした。

「シンピン少尉」
話は変わりますが、自衛隊の幹部候補生学校を卒業したばかり、または各国の陸軍士官学校を卒業したばかりの”シンピン少尉”が、初めて配属された小隊における少尉の立場と古参軍曹の関係ってお聞きになったことがありますか。
書類上は当然、将校である少尉の方が上官ですが、立場上は古参軍曹に頭が上がりません。変な話に聞こえますよね。任官したての”シンピン少尉”では文字通り右も左もわからない状態です。要するに役立たずなわけでして、そこで如何に自分の父親くらいの年齢の古参曹長に協力(というなの指導)してもらうかが大切になってくるのです。
実際、小隊を仕切っているのは古参の曹長です。この曹長の評価が上に伝わっていき、少尉の評価となります。曹長が「こいつは使えん」と評価すると、曹長と同期入隊の少尉の上官の耳に世間話の一つとして入ったりし、後々の昇進に影響してきます。
また、勘違い少尉が、自分の方が偉いとばかりに、父親くらいの年齢の曹長の意見に反抗したり楯突いたりすると、曹長の信任を失い、小隊の下士官兵の信頼はおろか統率もとれなくなり、その小隊は壊滅します。
こうした点で”シンピン少尉”と研修医とは似た様な境遇にあると言えるでしょう。立場上は、医師である研修医の方が看護師より上です。医師の指示がないと、看護師は動くことは出来ません。けれども、研修医は右も左もわかりません。モノの名前すらわかりません。そこで、古株の看護師(主任クラス)に如何に協力してもらうかが重要なのです。でないと、そこの評判が悪いと、新任の看護師クラスにまで”出来ないやつ”という評判が立てられて、仕事がうまく運ばなくなります。

「恐怖の看護師」
看護師の一般的なイメージとして、「かわいい」「白衣の天使」「癒し系」というのを(勝手に)前述しました。ところが、研修医にとっての看護師は、「恐ろしい」存在です。(なんてことを書きますと、起こられそうですが・・・)
とにかくキツい。こちらが何も出来ないことを良く知っているので、話し方は敬語ですが、決して敬っていることはありません。そりゃ、何も出来ませんよ、文字通り。でももうちょっと優しく出来ないものですかね〜と思ってしまいます。全員が全員厳しいわけではなく、優しい方もたくさんおられることを補足しておきます。
こちらの一挙手一投足を鵜の目鷹の目で、何かやらかさないか観察(というより監視)しています。そのおかげで、大きなミスをしなくて済むのでありがたいのですがね。

「巣立って永遠に・・・」
この立ち位置は、研修が終わると解消されそうですが、残念ながらそうではないのですね。”シンピン少尉”が順次昇進していっても、お世話になった古参軍曹には頭が上がらないようなものでしょう。
研修医にとって目標である指導医クラスの先生も、頭が上がらない様です。指導医の先生にも研修医の時代が当然あったわけで、そこでいろいろお世話になった関係があるからなのでしょうね。
この関係は永遠なのかもしれません。

「歯科衛生士の場合」
医師と看護師の関係で考えると、歯科医師の場合は歯科衛生士となります。これに異論はないと思います。
では、研修医にとっての歯科衛生士の場合はどうなのでしょうか。残念ながら筆者の経験ではわかりません。といいますのも、筆者の時代は大学病院に入職したらみっちり病棟業務から始まったからです。しかも、当時は東北地方の某大学病院にいましたが、外来の職員はほとんどが医師でして歯科衛生士は1名しか配属されていませんでした。ちなみに歯科技工士は2名でした。後は看護師が数名でした。歯科衛生士より圧倒的に歯科医師の方が多かったわけです。ですので、歯科衛生士と仕事をするより上級医と組む方が多かった、というより上級医としか組んだことがなく、わからないのです。研修終了後には関連病院に派遣されます。そこの外来診察室では歯科衛生士と組んで処置を行ないます。その頃にはボチボチ独り立ちしかけている程度の技術はあった?ので、そこまで歯科衛生士に厳しく言われた記憶はありません。筆者が鈍感で気づかなかっただけかもしれませんが。
最後に伝聞情報で申し訳ありませんが、開業医に就職した同窓生の話では、歯科衛生士もやはり厳しかったそうです。

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