歯科医師になるためには

「歯科医師とは」
歯科医師とは、歯科医師法に規定された国家資格です。歯科医師は、口腔領域の疾病の予防、診断、治療、衛生の普及を責務とする医療従事者です。歯科医師になることで、歯科医師法第17条にあるように、歯科医業を独占的に行なうことが可能となります。
では、その歯科医師になるためには、どうすればよいのでしょうか?

「歯科医師国家試験」
それには、歯科医師法第2条にある歯科医師国家試験を受験し合格を勝ちとらなければなりません。合格といいましたが、基本的にはこの国家試験は資格試験です。規定の点数を得ることが出来れば合格です。
国家試験は2日間かけて行なわれます。ちなみに、医師国家試験は3日間です。
近年は、2月中旬に国家試験があり、約1ヶ月後の3月中旬に合否が発表されます。筆者の頃は、3月中旬に国家試験、4月中旬に結果発表でしたので、当時と比べて1ヶ月繰り上げられています。これは、歯科医師の研修義務化が大きく影響した結果の様です。研修が医科に続いて義務化された際、4月から研修を行なうために、早くなったと記憶しております。筆者は卒後、医学部附属病院に入職し、そこで研修を受けましたが、5月中旬から業務見学を行い、6月から研修開始でした。仕事を始めたら、自由な時間はなかなかないだろうと思いましたので、この卒業してから1ヶ月ほどの自由な時間で、いろいろ見聞を広めるために、方々を訪れました。
ところで、この歯科医師国家試験、年とともに変化を重ねています。例えば、父祖の代には年2回あり、しかも実技試験があったそうです。実技試験の内容は、クラウンのワックスアップ(銀歯の元となるもの)と、義歯の人工歯排列(入れ歯の歯並べ)だったと聞いています。
また、最近においては、我々は禁忌問題が導入されたり、多肢選択型問題という正解の個数が明示されていない中から正解を選ぶ問題、医学英語、法歯学、多選択肢問題というように新しい問題が導入されています。こうした改革の結果、年々合格率は低下の一途をたどっており、平成28年度に至っては、とうとう合格者数が2000人を切りました。

「歯科医師国家試験の受験資格」
ところで、この歯科医師国家試験、誰でも受験できるものではありません。受験資格が歯科医師法で規定されています。一般的には日本国内にある6年制の歯学部もしくは歯科大学を卒業する必要があります。
一般的と申しましたのは、それ以外の道も法律上規定されているからです。歯科医師国家試験予備試験に合格した者や、外国の大学を卒業し、または外国で歯科医師免許を取得した者であって厚生労働大臣が適当と認定したもの、などと、国内の歯学部や歯科大学卒業以外の受験資格も存在していますが、その様な経歴の先生は筆者には寡聞にして聞いたことがありません。

「大学」
歯学部もしくは歯科大学は日本国内に国立私立合わせて29校あります。現住の東北地方の場合、国立大学なら、東北大学歯学部、私立でしたら、岩手医科大学歯学部、奥羽大学歯学部があります。どの大学でもいいのですが、学費の点が大きくことなり、やはり私立大学は非常に高いです。その結果として、国立大学の方が概して難易度は高くなっています。
他学部とは異なり、医学部と同様に6年制となっております。この為、卒業時の学位は、学士ですが、この学士には修士に準じた内容が含まれており、大学院に進級しても修士という学位は存在しません。
6年間のカリキュラムは各大学によって異なりますが、進級する際に試験があり、必要な単位が課されること、臨床実習前には臨床実習を受けるための試験があること、卒業するためには、他学部とはことなり卒業論文ではなく卒業試験が課されること、これらは国立私立問わず、共通です。
また、歯学部ですが、基礎医学課程は意外と医学部と共通する点が多いです。解剖実習では、全身解剖しますし、病理学も全身病理学となります。薬理学や生理学、細菌学も然りです。もちろん、歯科の臨床については全く異なります。歯科保存学や歯科補綴学、歯科矯正学などは歯学部特有の学問です。その他、耳鼻咽喉科学といった隣接領域だけでなく内科学や外科学、皮膚科学、眼科学など医科系学問も勉強します。
昨今は歯科医師国家試験の難度化に伴い、各学年の進級が厳しくなる傾向にあります。歯学部の学生の皆さん、頑張ってください。

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